S.M.A.R.Tの見方とよくある誤解

S.M.A.R.T、HDDの自己診断機能です。
詳細はwikipediaあたりを見ていただくとして
HDD診断ソフトと言われるソフトウェアは大抵このS.M.A.R.Tの値を見て判断しています。
私が主に使ってるS.M.A.R.T表示ソフトはCrystalDiskInfoです。
HDD診断ソフトの中では一番メジャーかつフリーで使えるソフトです。
よく2ch含め、掲示板やらでHDDの状態を相談してる方も多いので私なりの見解を書いておくと
私がCrystalDiskInfoの各IDで一番重要視するところは
ID 05・C4・C5・C6 のdata値(生の値)です。
現在の値」(Value)、「閾値」(Threshold)、「ワースト値」(Worst)
等の項目もありますが、これは単にHDDの自己診断の閾値等なので無視します。
(無論クリティカルな異常があれば閾値以下の値になりますから判断材料にはなります。)
05:Reallocated Sectors Count(代替処理済みセクタ数)
C4:Reallocation Event Count(セクタ代替処理発生回数)
C5: Current Pending Sector Count(代替処理保留中セクタ数)
C6: Off-Line Scan Uncorrectable Sector Count(代替不能セクタ数)
この4つは特に重視します。
C4は処理が行われた回数、05/C5/C6はセクター数になります。
で、表題の、よくある誤解についてです。
たいていの人が、代替不能セクタ出てないから大丈夫だと思ってしまってます。
また、代替処理保留中が二桁もカウントアップしてるのに大丈夫だと思ってる方も多いです。
(CrystalDiskInfoのカウンター表示は16進数なので、二桁目にカウントアップした段階で16セクターも異常があることになります。)
代替処理とは、異常のあるセクターを読めるうちに予備領域へコピーし、障害のセクターを利用しないようにフラグを立てて除ける事です。
私は、この4つのカウンターの中で一番カウントアップしてると危ない値は、C5 代替処理保留中セクタ数のカウンターだと思ってます。
なぜなら、代替処理済みセクタや代替不能セクタは、ちゃんと異常フラグを立てられて避けられたということになります。
代替処理保留中の場合は、異常フラグすら立てられず、代替処理をしようと延々とタイムアウトまで引きずり傷口を広げる要因にもなります。
代替処理保留中のカウンターも、一つや二つならまだ使い続けても問題は無いとは思いますが、安全策をとるなら05/C4/C5/C6どれか一つでもカウントアップした段階で、そのHDDは諦めて新しいHDDにデータを移していただいた方がよろしいでしょう。
場合によってはフォーマットをするとエラーセクターカウントが消えて0になる場合もあります。
ですがそれはフォーマットしてみないと分かりませんし、0フォーマットしても物理的な傷であれば逆に傷口を広げてしまうことにもなります。
フォーマットしたあとの結果はディスクの状態次第です。
HDDにできた傷は自己修復はしません。
代替処理ということで他の予備領域へデータを移して異常フラグを立てるだけです。
論理的な障害ではなく物理的な障害(いわゆる傷)であった場合は、そこでヘッドが引っかかってしまうことにもなりかねません。
ヘッドが死ねばいくら盤面が生きていても、一般にはデータの読み込みは不能になります。
HDD自体はいくらでも代替が効きます。
が、中に入ってるデータは代替が効きません。
複数の記録メディアにデータを複製しておかないと、いざというときに困るのは自分になってしまいます。
(バックアップとは多重化の事を言います、単に右から左へ移動しただけではバックアップとは言いません。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

前の記事

Unknown Hard Error c0000135