渋川周辺 広桃発電所、田口発電所

というわけで前回の続き
今回は日本カーリット広桃発電所、群馬県企業局田口発電所
場所はこの地図のあたり

まずは前回のおさらい
広桃発電所
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田口発電所
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この奥の話になります。
まずは広桃発電所用水路から
国道の橋から望むと、余水吐が見えます。
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この余水吐、昔は凹んだところまでの水位だったのが、設備改修の折に嵩上げされて凹みが埋められてしまいました。
なので現在の運転時の水位は色が変わっているところになってます。
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進むと沈砂池があります。
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沈砂池の構造がよく解ります。
左右に広げて水流を弱め、砂礫を下に沈める構造、その砂礫を排砂させる下部の水門、発電所をバイパスさせるための放水門、そして上辺の砂礫の無い水だけを発電に使う為の分水構造。
左側に見える建物が広桃発電所になります。
広瀬桃木用水も農業用水として使いますので、砂礫の流入は極力抑えたいのと、発電所の運転停止をする時でも用水の確保が必要になる場合があるのでこのような多重な構造になってるものかと思われます。
沈砂池右側だけをピックアップ
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砂礫だけを堆砂放出させるための背の低い排砂ゲートと、その奥には発電所をバイパスするための放水門
そして隔壁にも発電所側へ上辺の水だけを通す小型のゲートがいくつもあります。
排砂ゲート
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なんか新しく作り直されたようで、真新しいコンクリートの色
流入する側を望む
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沈砂池のバイパス放水側ゲートの裏側
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こちらは痛みが激しいようで、何カ所も補修予定と思われる書き込みが
P2120086.JPG
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この水門は恐らく田口発電所側へバイパスさせる水路かと思われます。
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このバイパス放水路は後ほど広桃発電所の放水路、田口発電所の放水路と合流し、広瀬桃木用水として流れていきます。
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広桃発電所の裏側
P2120090.JPG
撮影場所の高さが稼げないので発電し終えた水が出てくる場所までは望めませんでした。
隣は群馬県企業局田口発電所の入り口
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田口発電所の沈砂池は回りより一段高いところにある為、フェンスで封鎖されてるので肉眼では確認できません。
外周の南側にヒューム管を通って出てくる小さい水路が。
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Googleの航空写真を見る限り田口発電所の沈砂池にも余水吐が内側にあるので、その放水口でしょうか?
それにしては小さいのでもしかしたら違うかも。
田口発電所建屋
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沈砂池の発電所側ゲートは再塗装の為にがっちりと養生されてます。
発電所の横には送電施設と、接続されている東京電力田口線2回線、左から来てるのは広瀬川線
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それぞれの発電所を通ってきた用水が合流してきます。
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奥より、広桃発電所手前の沈砂池からバイパスしてきた水路、広桃発電所を通った水路、田口発電所を通った水路
の3本が合流してきます。
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中央左に写ってる背の高い鉄塔が、先日ご紹介したサントリーの工場へ至る新回線の高圧鉄塔
その左に写ってる1回線の背の低い鉄塔が広桃用水を使った県営発電所で発電された電気を送電してきてる広瀬川線
田口発電所併設の変電所に接続されてます。
右側にギリギリ見えてる2回線鉄塔が田口線
その新しく立てられた鉄塔を真下からギリギリ頭上を撮ってみる
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そこから国体道路を北上してS字カーブしているところにある、国体道路をアンダーパスしてる放水路
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これは広桃発電所沈砂池の手前にある余水吐に繋がってます。
ここで疑問が湧いてきました。
沈砂池の排砂ゲートの先はどこに?
ということで、空撮写真等を事前に見て目星をつけていたところへ。
見る限り、この近辺では放水口は一箇所しか有りません。
先に揚げた余水吐きの放水路の放流口あたりへ
消防学校の向かい側に駐車場兼広場があり、その北側に放水路が延びてます。
放水路を少し上ってみると
P2120105.JPG
ありました、二つ口を開けてるボックスカルバートが。
恐らくそれぞれ左右に分かれた沈砂池の排砂口と思われます。
減勢工代わりに水路に置かれているコンクリートブロックにはサラサラの砂が蓄積してますので、間違いないでしょう。
ということで、本日3時間ほどうろうろした結果を3つの記事にしてみました。
この後スカイテルメにて一風呂浴び、もう一つネタを撮って帰宅です。

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