[PC-98]MF残党(仮 PC-9801-86 FM音源ボード 86B改造キット

サークルMF残党(仮さんより、PC-9801-86FM音源ボードを高音質化するための86B改造キットがリリースされました。
インプレスのAKIBA PC hotline!の記事を眺めていたら見つけたので、早速三月兎に2個発注です。
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/20150527_704020.html
そして昨日、物が届きました。
CameraZOOM-20150529213041485.jpg
週末の楽しみにと思ってたのですが、待ちきれずに夜のうちに手をつけてしまいましたw
というわけで、手元のPC-9801-86音源ボード
P1020109.JPG
P1020110.JPG
生まれたままの姿です。
ここから、指示のあるパーツを根こそぎハンダゴテで外していきます。
これだけの部品が外れました。
P1020111.JPG
ここで、いくつか凡ミス。
パターンを何カ所か剥がしてしまったのです。
幸いパターンを追った先に皆スルーホールがあったので、そこへケーブルを繋ぐことで逃げましたが、一瞬焦ります。
そして、部品をどんどん取り付けていきます。
昔のハンダなのでペロッと溶けてくれるのでいいですね。
最近のマザーボードに使われる鉛フリーハンダは融点が高くて困ります。
電解コンを外して行くときに、特有の嫌なケミカル臭がしたので、電解液をお漏らししていたのは確かなようです。
一通り外したら、パーツクリーナーで余計なヤニや漏れたであろう電解液を拭き取ります。
その後、部品を付け、ジャンパを渡して、PC-9821 Xa7へ取り付け、DOSを起動してFM音源ドライバPMDと、プレイヤーソフトPMDPVを開き、昔自分でMMLを入力した鬼畜王ランスのOntology FM音源Verを再生・・・!
・・・鳴らない・・・!?
焦りました。
やっちまったか!って感じです。
YM2608の足カットしてジャンパを渡す先のスルーホールを間違えるというまた凡ミス・・・
改めてジャンパの渡し先を換えて、再度Xa7へ・・・
鳴らない・・・!
あうあう
部品を一つ一つ接続を確認したら、裏のオペアンプ6ピンほどハンダを着け忘れ・・・
改めて・・・!
・・・右チャンネルだけ鳴った・・・!
えー、左が鳴らない原因はなんだ・・・とコンデンサの接続を確認したりジャンパの間違いがないか確認したり・・・
最終的にオペアンプ5532のハンダ不良・・・w
はい、左右とも鳴りました!
部品を付け替えた後の86音源
P1020112.JPG
P1020113.JPG
さて、元々の状態とどこが違うのかってことで、ストックしてある素の86音源と比較してみます。
オリジナルの86音源の出音がこちら Ontology_86FM_Original_Ver.wav
改造後の86音源の出音がこちら Ontology_86FM_Remodel_Ver.wav
あまり違いがないとお思いでしょう?
実は、改造品のボードの方が出音のレベルが大きかったんですよ。
改造品のボリュームに合わせてミキサーのピークを設定すると、オリジナルのボードの方の出音が15dBくらい低くて貧弱な音になってました。
なので、オリジナルのボードの出音を録音するときにミキサーでレベルを上げて、ピークを揃えてます。
コンデンサを換えたからなのか、抵抗値が変わったから音がでかくなったのか・・・
音量は変わったのですが、音質の方は・・・すんません、ウチのMDR-7506ではあまり解りませんでした・・・w
若干高音域がクリアになってるかな・・・?
って感じがするくらいでした。
スペアナ通してあげればまた違いが解るかもしれません。
というわけで、いつかコンデンサの張り替えをやって上げようと思ってた86音源にこのようなキットを設定して頂いた
サークルMF残党(仮さん、多謝!

[PC-98]MF残党(仮 PC-9801-86 FM音源ボード 86B改造キット” に対して2件のコメントがあります。

  1. cu10 より:

    おじゃまします。
    86音源のコンデンサ張り替えを何枚かやってますが狭くて難しいですね。私も一枚、修理に失敗して片ch鳴らなくったものがあります。 上記キットも直ぐに入手しましたが、未だに放置中です。 ひとつ質問なのですが、C外しに使用するコテは何Wをお使いでしょうか? 私は30W+25Wのコテ先を変更したものをC両足にあてているのですが、W数が低いのか、当てすぎてパターンを剥がしてしまう事がありました。 W数が高いコテだと、これまた失敗しそうだし・・うーん。

  2. rance より:

    gootのTQ-95(ブースト付きの90w)のを使っています。
    古いハンダが表面で酸化してますから、先に新しい糸ハンダで追いハンダをしてあげると融剤代わりになって早く解けるかと思います。
    面実装の部品は再利用しない前提ですが、片側にハンダが解けたのを確認したらラジペンでつまんで片方を浮かせ、残った片側にコテを当てて外して行きました。
    接着剤が塗布されてますのでパターンを剥がさないように軽く毟るような感じで行って頂ければICは外れるかと思います。
    部品が外れたら無水エタノールやパーツクリーナーで余分なヤニを除去して上げると、次の取り付けの時に楽に着きます。

rance へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です