チップセットクーラーのクリップ抜け

チップセットのヒートシンクを留める手段としては
・プッシュピン
・金属棒クリップ
・接着
の3種類が主に使われています。
このうち、金属棒バネを使ったクリップ(Z型やX型)の場合、マザーボード状に逆U字型のフックを引っかけるアンカーがあります。
このアンカーがハンダの劣化や金属疲労により、すっぽ抜けてしまうことがあります。
もし抜けてしまった場合、X型であれば3点がまだ生きてるのですぐには支障はありませんが、Z型ですと、一点しか受けが無くなってしまうので、ヒートシンクが脱落し、最悪の場合回路短縮して破損させてしまいます。
もしこのようなアンカーすっぽ抜けが起きてしまったら、再度ハンダで留めてあげるしかありません。
というわけで本日の検体はSONY VAIO PCV-LX53
U字型のアンカーがぶらぶらしてます。
下には基板にあいたホールが見えます。
P1000260.JPG
X型の4点留めのうち、1点が抜けてます。
P1000261.JPG
さて、1点抜けてるのでこの1点だけを留めればよい
というわけではありません。
なぜなら他のアンカーも同じように金属疲労を受けて抜けかかってる可能性が高いからです。
ひっくり返して裏面、別のアンカーのハンダ部分を見てみますと
P1000263.JPG
ものの見事にハンダクラックが発生し、アンカーの形沿ってクラックが入り抜けかかってるのが見えます。
(中央の上下2点)
このような事がありますので、抜けた1点だけではなく、一度全てのアンカーを外します。
追いハンダを融剤として少し盛り、溶けきったところでハンダ吸い取り器で余分なハンダを吸います。
あとは少々アンカーを引っ張りながら熱を加えるとスッと抜けると思います。
外れたアンカー
P1000264.JPG
アンカーが外れたら、付着しているハンダを金ヤスリで削り取ります。
(左2個は除去済)
ここで付着してるハンダをある程度除去しないと、材質の違いにより古いハンダと新しいハンダの間で再度クラックが発生しやすくなるので、出来るだけ古いハンダを除去します。
同じように基板のホールも、追いハンダをして一度穴にハンダを盛り、古いハンダと新しいハンダを馴染ませてから吸い取り器で吸う等して古いハンダを出来るだけ除去します。
その後、アンカーを再度装着し、ハンダ付け。
P1000265.JPG
ヒートシンクの接地面の古い熱伝導グリスを除去し、新しいグリスを塗布して装着。
これで当分は大丈夫です。
P1000266.JPG

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